常駐アプリケーション

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常駐ソフト:知っておくべき基礎知識

「常駐」とは、計算機において、ある仕組が主記憶装置の中に常に存在し、すぐに使える状態にあることを指します。主記憶装置とは、計算機が作業をするための主要な記憶場所です。ここに仕組が常駐しているということは、計算機の電源が入っている間ずっと、待機状態にあり、使う人がいつでもすぐに呼び出して実行できる状態にあるということです。 例えるなら、お店で店員さんが常に売り場に立っているようなものです。お客さんが来たらすぐに対応できるように備えているのと同じように、常駐している仕組も使う人からの指示を待つ状態になっています。 これは、よく使う仕組や、計算機の重要な働きを担う仕組にとって非常に大切です。例えば、文字を日本語に変換する日本語入力仕組は、常に使える状態でなければなりません。もし、日本語を入力するたびに仕組を起動しなければいけないとしたら、とても不便です。 常駐している仕組には、大きく分けて二つの種類があります。一つは、利用者が直接操作する仕組です。例えば、前述の日本語入力仕組の他に、画面の表示を調整する仕組や、音を出す仕組などが該当します。これらは、利用者が意識的に使う場合もありますが、多くの場合は背景で静かに動作し、快適な操作環境を提供します。 もう一つは、利用者が直接操作することはないものの、計算機の動作を支える仕組です。例えば、計算機の動作状況を監視する仕組や、記憶装置とのデータのやり取りを管理する仕組などが挙げられます。これらは利用者が意識することはほとんどありませんが、計算機を安定して動かすために重要な役割を担っています。 このように、常駐している仕組は、計算機を快適かつ安定して利用するために欠かせない存在です。常駐している仕組のおかげで、私たちは円滑に計算機を利用できます。まるで、舞台裏で支えるスタッフのように、陰ながら私たちの作業を助けてくれているのです。