
常に動作する記憶装置:ダイナミックRAM
私達が日常的に使うコンピュータは、文章や画像、音声など、様々な種類の情報を処理します。これらの情報を処理する過程では、一時的に情報を記憶しておく場所が必要不可欠です。その重要な役割を担うのが、ダイナミックRAM、通称DRAMと呼ばれる部品です。
DRAMは、パソコンやスマートフォン、ゲーム機など、私達の身の回りにある様々な電子機器に搭載されています。
コンピュータ内部では、CPUと呼ばれる演算処理装置が様々な計算処理を行いますが、CPUが直接扱うことのできる情報量は限られています。そこで、DRAMはCPUが処理する情報を一時的に記憶しておく、いわば作業台のような役割を果たしています。
DRAMの特徴は、情報の読み書きを非常に高速に行える点にあります。CPUが必要とする情報を瞬時に読み出し、処理結果を素早く書き込むことで、コンピュータ全体のパフォーマンス向上に大きく貢献しています。
このように、DRAMは目立たないながらも、コンピュータの性能を支える重要な立役者と言えるでしょう。