改行コード

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開発

制御文字CR:起源と役割の解明

活版印刷の時代に使われていたタイプライターをご存じでしょうか。タイプライターには印字するヘッドが備え付けられており、文字を打ち込む度に横に移動していきます。行の最後に達すると、印字ヘッドを次の行の先頭に戻す操作が必要になります。この操作を行うためのレバーが備え付けられており、このレバーを操作することを「キャリッジリターン」と呼びます。キャリッジとは、印字ヘッドが乗っている可動式の台座のことを指します。 コンピュータの世界では、このキャリッジリターンの動作を指示する制御文字が存在し、これも「シーアール」または「キャリッジリターン」と呼ばれています。略して「CR」と表記されることもあります。CRは、画面上には表示されない特殊な文字です。しかし、テキストファイルの中では、改行を意味する重要な役割を担っています。コンピュータは、このCRという目印を読み取って、文字を次の行の先頭に表示するのです。 CRは、単独で用いられる場合もあれば、ラインフィード(LF)と呼ばれる別の制御文字と組み合わせて用いられる場合もあります。ラインフィードは、印字位置を次の行に移動させる制御文字です。これらの制御文字は、使う組み合わせや解釈の仕方が、コンピュータの種類によって異なる場合があります。例えば、一部のコンピュータはCRだけで改行を表す一方、別のコンピュータはCRとLFの組み合わせで改行を表します。 このような違いがあるため、異なる種類のコンピュータの間でテキストファイルを受け渡しすると、意図しない改行や文字化けが発生する可能性があります。これを防ぐためには、ファイルを受け渡す際に、相手方のコンピュータがどのような制御文字で改行を処理するかを確認することが大切です。適切な文字コードと改行コードを選択することで、互換性の問題を回避し、正しく文字を表示させることができます。
開発

知られざる改行記号: 復改

- 復改とは何かコンピュータの世界では、文字や記号を表示するだけでなく、画面の表示を制御したり、データの区切りを指定したりするために、様々な目に見えない記号が使われています。これらの記号は「制御文字」と呼ばれ、コンピュータを動かす上で欠かせない役割を担っています。 その制御文字の一つに、「復改」があります。復改は、英語では「Carriage Return」と呼ばれ、「CR」と略されることもあります。キーボードの「Enter」キーを押した際に、この復改が密かに活躍しているのです。 では、復改は具体的にどのような動作をするのでしょうか?簡単に言うと、復改は「カーソルを行の先頭に戻す」という動作を行います。例えば、文章を入力中に「Enter」キーを押すと、カーソルは次の行の先頭に移動しますよね?これは復改によってカーソルが行の先頭に戻され、新しい行に入力できる状態になるからです。 復改は、コンピュータが誕生した当初から使われている歴史ある制御文字で、現在でも様々な場面で利用されています。特に、文章を作成する際には、改行と組み合わせて使われることで、文章に構造や見やすさを与えるために重要な役割を果たしています。