構造化プログラミング

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開発

C言語:情報処理の基盤

C言語は、1972年にアメリカのAT&Tベル研究所で誕生しました。開発の目的は、当時開発中だった新しい基本ソフト、Unixを記述するためでした。 当時の計算機の世界では、プログラムを作るための言葉(プログラミング言語)は、特定の機種でしか動かないものが主流でした。つまり、ある機種向けに作ったプログラムを、別の機種で動かすには、プログラムを大きく書き直す必要があったのです。これは、プログラムを作る人にとって大きな負担であり、異なる機種の間で情報を共有することも難しくしていました。 この問題を解決するために、C言語は機種に依存しない設計という、当時としては画期的な考え方で作られました。C言語で書かれたプログラムは、特定の機種の内部構造に縛られることなく、様々な計算機で動かすことができるように設計されたのです。 C言語の登場は、基本ソフトUnixの開発を成功に導くだけでなく、ソフトウェア開発の効率を飛躍的に高めました。様々な機種で同じプログラムが動くようになったことで、プログラムの再利用が容易になり、開発にかかる時間と費用を大幅に削減することができたのです。 この革新的な特徴により、C言語は瞬く間に世界中に広まり、多くの基本ソフトや応用ソフトの開発に使われるようになりました。そして、情報技術の急速な発展を支える重要な役割を担うことになったのです。現代社会を支える多くの電子機器や情報システムの根底には、C言語の影響が脈々と受け継がれています。今でも、多くのシステムの土台としてC言語は活躍しており、その重要性は今も変わりません。