
ファイルの位置を特定する「絶対パス」
皆さんが普段生活しているように、コンピュータの中のファイルも、それぞれ特定の場所に保管されています。この場所を特定するために使われるのが「パス」と呼ばれるものです。パスは、ちょうど家の住所のように、ファイルがコンピュータ内のどこにあるのかを示す大切な情報です。
例えば、皆さんが住んでいる場所を他の人に伝える時、都道府県名から始まり、市区町村、番地といったように、場所を特定するための情報を順番に伝えますよね?コンピュータ内のファイルの場合もこれと同じように、階層構造を使って場所が管理されています。
まず、コンピュータの中に複数の「ドライブ」と呼ばれる保管場所があるとします。そして、それぞれのドライブの中には「フォルダ」と呼ばれる区画がいくつも作られており、その中にファイルが保存されています。パスは、目的のファイルがどのドライブの、どのフォルダの中にあるのかを一目で分かるように、順番に記述したものです。
このように、パスを使うことで、コンピュータは膨大な数のファイルの中から目的のものを探し出すことができます。パスは、コンピュータがファイルにアクセスするために欠かせない、住所のような役割を果たしていると言えるでしょう。