
赤外線マウス:仕組みと利点
- 赤外線マウスとは赤外線マウスは、パソコン画面上のカーソルを動かすための装置で、ポインティングデバイスと呼ばれるものの一種です。マウスの動きを光の反射によって読み取る光学式マウスの仲間で、目に見えない赤外線を使って操作するのが特徴です。従来広く使われていたボール式マウスは、マウス底面のボールの回転を内部のローラーで検知してカーソルを動かしていました。しかし、この方式はボールやローラーにゴミが溜まりやすく、定期的な掃除が必要でした。また、ボールの動きが鈍くなると、カーソルの動きも不安定になることがありました。一方、赤外線マウスは可動部品が少なく、マウス底面から照射された赤外線をセンサーで読み取ることでカーソルの動きを検知します。そのため、ボール式マウスのようにゴミが溜まる心配がなく、メンテナンスの手間がほとんどかかりません。また、摩擦抵抗が少ないため、より正確で滑らかなカーソル操作が可能です。赤外線マウスは、その使い勝手の良さから現在では主流のマウスとなっています。パソコンだけでなく、ノートパソコンに内蔵されているタッチパッドも、同様の仕組みでカーソル操作を行うものが増えています。