赤外線

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赤外線マウス:仕組みと利点

- 赤外線マウスとは赤外線マウスは、パソコン画面上のカーソルを動かすための装置で、ポインティングデバイスと呼ばれるものの一種です。マウスの動きを光の反射によって読み取る光学式マウスの仲間で、目に見えない赤外線を使って操作するのが特徴です。従来広く使われていたボール式マウスは、マウス底面のボールの回転を内部のローラーで検知してカーソルを動かしていました。しかし、この方式はボールやローラーにゴミが溜まりやすく、定期的な掃除が必要でした。また、ボールの動きが鈍くなると、カーソルの動きも不安定になることがありました。一方、赤外線マウスは可動部品が少なく、マウス底面から照射された赤外線をセンサーで読み取ることでカーソルの動きを検知します。そのため、ボール式マウスのようにゴミが溜まる心配がなく、メンテナンスの手間がほとんどかかりません。また、摩擦抵抗が少ないため、より正確で滑らかなカーソル操作が可能です。赤外線マウスは、その使い勝手の良さから現在では主流のマウスとなっています。パソコンだけでなく、ノートパソコンに内蔵されているタッチパッドも、同様の仕組みでカーソル操作を行うものが増えています。
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身近な技術、赤外線通信:その仕組みと用途

- 赤外線通信とは赤外線通信とは、目に見えない電磁波である赤外線を使って、機器同士でデータのやり取りを行う無線通信技術のことです。 テレビのリモコンや、部屋の温度を測るセンサーなど、私たちの身の回りで幅広く使われています。赤外線は、人間の目に見える光(可視光線)よりも波長が長く、電波よりも短い電磁波です。太陽の光や火などからも放射されていて、熱を伝える性質を持つことでも知られています。 この熱の作用を利用して、物の温度を測る赤外線センサーなども開発されています。赤外線通信は、比較的近距離でのデータ通信に適しており、電波と比べて障害物に弱く、遠くまで届きにくいという特徴があります。 しかし、電波を使う無線通信と比べて、消費電力が少ない、低コストで実現できる、といった利点もあります。 そのため、家電製品のリモコンや、携帯電話のデータ交換など、近距離でのデータ通信が必要とされる場面で広く利用されています。