通信

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ネットワーク

都市を繋ぐネットワーク、MANとは?

マンとは、"Metropolitan Area Network"の頭文字を取った言葉で、日本語では"都市圏ネットワーク"と表されます。特定の都市や地域といった、ある程度の広さを持つ範囲を繋ぐネットワークシステムのことを指します。 身近な例で例えると、企業や学校といった組織内で使用される小規模なネットワークが"LAN(構内ネットワーク)"と呼ばれ、反対に国や大陸間を結ぶような広大なネットワークが"WAN(広域ネットワーク)"と呼ばれます。マンはこの二つの間に位置し、複数のLANを繋ぎ合わせて、より広範囲なネットワークを構築する役割を担います。 マンは、LAN同士を繋ぐことで、各LAN内の情報共有をスムーズに行ったり、限られた資源を複数のLANで共有したりすることを可能にします。例えば、都市全体に張り巡らされたマンを利用することで、複数の支社間で高速かつ効率的なデータ通信を行うことができます。また、地域内の病院間で医療情報を共有するなど、様々な場面でマンは活用されています。
その他

情報伝達の媒体:メディアとは

- メディアの定義「メディア」とは、情報を発信者から受信者へと伝えるための手段や媒体、技術全般を指します。例えば、私たちが日常的に接している新聞やテレビ、ラジオ、インターネットなどもメディアの一種です。これらのメディアを通して、私たちは日々膨大な量の情報を目にしたり、耳にしたりしています。メディアが扱う情報の種類は多岐に渡り、音声、文字、画像、映像など、様々な形式の情報を伝えることができます。活字を使って情報を伝える新聞や書籍、音を使って情報を伝えるラジオ、映像と音を使って情報を伝えるテレビなど、メディアによってそれぞれ得意な情報伝達の形式があります。最近では、これらの複数の形式の情報を組み合わせることで、より効果的に情報を伝えるメディアも増えてきています。メディアは、単に情報を伝えるだけでなく、社会に大きな影響を与える力も持っています。例えば、ある出来事に対するメディアの報道は、人々の意識や行動に大きな影響を与える可能性があります。また、メディアを通して発信される情報は、私たちの価値観や世界観を形成する上でも重要な役割を果たします。このように、メディアは私たちの社会にとって欠かせない存在と言えるでしょう。
ネットワーク

Webページ表示の立役者:HTTP

私たちが日々当たり前のように利用しているインターネット。ウェブサイトを閲覧したり、メールを送受信したり、動画を視聴したりと、その用途は実に多岐に渡ります。これらのインターネット上の様々なサービスは、全て「通信」によって成り立っています。インターネットで情報をやり取りするには、通信を行うための共通のルールが必要になります。このルールこそが「プロトコル」と呼ばれるものです。プロトコルとは、例えるなら、異なる言語を話す人同士がコミュニケーションを取るための通訳のようなものです。インターネット上では、世界中の様々なコンピュータが情報をやり取りしています。それぞれのコンピュータが異なる言語を話しているとしたら、コミュニケーションは成立しません。そこで、プロトコルという共通のルールを定めることで、コンピュータ同士が円滑に情報をやり取りできるようにしているのです。インターネット上で利用されるプロトコルは数多く存在しますが、その中でも特に重要なのが、「ハイパーテキスト転送プロトコル」、通称「HTTP」です。HTTPは、ウェブサイトを閲覧する際に使われるプロトコルです。私たちが普段何気なくウェブサイトを閲覧できるのは、HTTPが裏で活躍してくれているおかげなのです。HTTP以外にも、メールの送受信に利用される「SMTP」や「POP」、ファイル転送に利用される「FTP」など、様々なプロトコルが存在します。このように、インターネット通信は、様々なプロトコルによって支えられていると言えるでしょう。
ネットワーク

iモード:モバイルインターネットの先駆け

- iモードとは1999年、エヌ・ティ・ティ・ドコモから画期的なサービスが始まりました。それが「iモード」です。これは、それまでのパソコン向けとは全く異なる、携帯電話専用のインターネット接続サービスでした。iモード以前は、携帯電話といえば音声通話や短いメッセージのやり取りが中心でしたが、iモードの登場によって、携帯電話で電子メールの送受信やウェブサイトの閲覧が可能になったのです。iモードは、その手軽さとお手頃な料金設定も手伝って、爆発的な普及を見せました。街行く人々が手にした携帯電話でニュースを読んだり、友人とメールを交換したりする光景は、当時の日本の象徴的な風景となりました。iモードの最大の特徴は、携帯電話の画面の小ささや通信速度の遅さを考慮した、独自の技術とサービスを開発した点にあります。例えば、ウェブサイトは携帯電話の画面でも見やすいように、文字や画像を小さくまとめた専用のものが用意されました。また、絵文字と呼ばれる携帯電話独自のコミュニケーションツールも、iモードの普及とともに広く使われるようになりました。iモードは、日本の携帯電話文化を大きく変え、モバイルインターネット時代を切り開いたサービスとして、歴史に名を刻んでいます。その影響は、後のスマートフォンやソーシャルメディアの普及にも繋がっていると言えるでしょう。
ネットワーク

IMAPとは? メールの仕組みを解説

IMAPの概要 IMAPは、電子メールの送受信を行う際に使われる決まり事の一つで、「インターネット メッセージ アクセス プロトコル」の頭文字を取ったものです。インターネットを通じて、メールを管理するサーバーと、メールを送受信するソフトの間のやり取りを定めたものです。 IMAPの大きな特徴は、メールをサーバーと呼ばれる場所に保管しておき、利用者はそこから送受信や整理などを行うという点にあります。そのため、自宅のパソコン、外出先でのスマートフォン、会社のタブレットなど、複数の機器から同じメールを見たり、操作したりすることが可能になります。近年、スマートフォンやタブレット端末など、持ち運びのできる機器の普及が進んでいますが、IMAPはこうした機器での利用に適しており、広く使われています。 日本では、一般的に「IMAP4」と呼ばれるバージョンが使われており、多くのメールサービスで採用されています。IMAPは、現代の多様な環境で電子メールを利用する上で欠かせない技術となっています。
インフラ

ミドルウェア:ソフトウェアの橋渡し役

- ミドルウェアとはミドルウェアとは、コンピュータの中で動くソフトウェアの一種で、アプリケーションソフトとオペレーティングシステム(OS)の間に位置し、両者を繋ぐ役割を担います。 例えば、あなたがウェブサイトを閲覧する場面を想像してみてください。あなたが普段使っているインターネット閲覧ソフト(ウェブブラウザ)は、アプリケーションソフトの一種です。 ウェブブラウザは、ウェブサイトのデータが保管されているサーバーと情報のやり取りを行うことで、画面にウェブサイトの内容を表示します。 この時、ウェブブラウザとサーバーの間で円滑に情報のやり取りを行うために、様々な機能を提供するのがミドルウェアです。ミドルウェアは、いわばアプリケーションソフトとOSの橋渡し役と言えるでしょう。 アプリケーションソフトが動作するために必要な共通の機能を提供することで、開発者は一から全ての機能を開発する必要がなくなり、開発効率が向上します。 また、ミドルウェアはOSの詳細を隠蔽するため、アプリケーションソフトの移植性を高める効果もあります。例えば、データベース管理システム(DBMS)は、データを効率的に保存・管理するためのミドルウェアです。 ウェブアプリケーションの多くは、DBMSを使ってユーザー情報や商品情報を管理しています。 DBMSを使うことで、開発者はデータの保存や検索に関する複雑な処理を意識することなく、アプリケーションの開発に集中できます。このように、ミドルウェアは現代のソフトウェア開発において不可欠な要素技術の一つとなっています。
インフラ

情報通信技術:私たちの生活を支える技術

- 情報通信技術とは情報通信技術(ICT)とは、読んで字のごとく、情報技術(IT)と通信技術(CT)を組み合わせた言葉です。情報技術とは、コンピュータを扱う技術全体を指します。例えば、パソコンやソフトウェア、データの処理や分析といった技術が挙げられます。一方、通信技術は、情報を遠くまで伝える技術のことです。身近な例では、電話やインターネット、無線通信などがあげられます。ICTは、これらの情報技術と通信技術を融合させることで、より効率的に情報を処理し、やり取りすることを可能にします。インターネットを通じて世界中の人とコミュニケーションを取ったり、膨大なデータを瞬時に解析したり、私たちの生活はICTによって支えられています。現代社会において、ICTは単なる便利な道具を超え、社会インフラとして欠かせない存在となっています。ビジネス、教育、医療、行政など、あらゆる分野でICTの活用が進み、社会全体の効率化や利便性の向上に大きく貢献しています。今後も、人工知能(AI)やIoTといった新しい技術と融合しながら、ICTはさらに進化し、私たちの生活をより豊かにしていくことが期待されます。
ネットワーク

ネットワークサービスプロバイダとは?

私たちは日々、スマートフォンやパソコンを使ってインターネットに接続し、情報収集や娯楽、コミュニケーションを楽しんでいます。まるで空気や水のように、インターネットは今や無くてはならない存在となっています。では、私たちが普段何気なくインターネットに接続できるのはなぜでしょうか? その裏側で活躍しているのが、「ネットワークサービスプロバイダ」、略して「NSP」と呼ばれる事業者です。NSPは、インターネットへの接続を提供してくれる、いわばインターネットの世界への入り口となる存在です。 具体的には、NSPは私たちがインターネットに接続するために必要な回線を用意したり、接続をスムーズに行うための設備を管理・運用したりしています。また、ウイルスなどの脅威から私たちを守るためのセキュリティ対策なども担っています。 このように、NSPはインターネットを安全・快適に利用するために、重要な役割を担っています。普段何気なくインターネットにアクセスできるのは、NSPのこうした地道な努力のおかげと言えるでしょう。
その他

世界を繋ぐ技術の標準:IEEEとその影響

電気電子学会という言葉を聞いたことがありますか?これは、正式にはIEEEと表記され、Institute of Electrical and Electronics Engineersの略称です。日本語では電気電子学会と呼ばれ、電気や電子、通信、情報工学といった、私たちの生活に欠かせない技術分野を専門とする世界最大の専門家組織です。 IEEEは、1963年に誕生しました。当時は別々に活動していた米国電気学会(AIEE)と無線学会(IRE)という二つの学会が合併し、現在に至ります。世界中に会員を持つ組織で、160を超える国々に40万人以上もの会員が所属しています。 IEEEは、技術の進歩と社会への貢献を目標に、様々な活動を行っています。例えば、論文誌の発行や国際会議の開催、技術標準の策定などが挙げられます。これらの活動を通して、世界中の技術者や研究者が知識や経験を共有し、協力することで、技術の発展や社会問題の解決に貢献しています。
ネットワーク

インターネットの入り口、IAPとは?

- IAPとはインターネット接続サービス会社(IAP)は、私たちが日々、パソコンやスマートフォンでインターネットを利用するために欠かせない存在です。インターネットサービスプロバイダー(Internet Service Provider)の略称であるIAPは、その名の通り、インターネットに接続するための様々なサービスを提供しています。IAPの主な役割は、利用者とインターネットを繋ぐ回線を用意することです。 光回線やADSL、モバイル回線など、様々な種類の回線を提供しており、利用者は自分のニーズや環境に合わせて選ぶことができます。また、IAPによっては、回線だけでなく、インターネット接続に必要なモデムやルーターなどの機器をレンタルまたは販売している場合もあります。さらに、IAPは、インターネット接続以外にも、様々な付加サービスを提供しています。 例えば、メールアドレスの提供、ホームページの開設サポート、セキュリティ対策ソフトの提供などがあります。これらのサービスは、IAPによって内容や料金が異なるため、契約前にしっかりと確認することが大切です。インターネットは、今や私たちの生活に欠かせないものとなっています。その陰には、IAPの存在があり、彼らが提供する様々なサービスによって、私たちは快適なインターネットライフを送ることができています。
ネットワーク

企業の基盤を支えるINSネット64

- INSネット64とはINSネット64は、日本電信電話株式会社(NTT)が提供していた、ISDN回線を利用した企業向けの高速デジタル通信サービスです。1990年代後半、インターネットの普及が始まった頃にサービスが開始されました。当時の企業では、従来の電話回線を使った通信方式に比べて、より多くの情報をより速く送受信できる手段が求められていました。INSネット64は、このような時代のニーズに応える画期的なサービスとして登場し、多くの企業に導入されました。 INSネット64の最大の特徴は、ISDN回線を利用することで、音声通話とデータ通信を同時に行うことができた点にあります。従来の電話回線では、音声通話とデータ通信を同時に行うことができず、どちらか一方しか利用できませんでした。また、INSネット64は最大64kbpsの通信速度に対応しており、当時の一般的なアナログモデムと比較して約2倍の速度でデータ通信を行うことができました。そのため、大容量のファイル送信やWebサイトの閲覧なども、ストレスなく行うことができました。 INSネット64の登場により、多くの企業でインターネットの活用が本格化し、業務の効率化や情報共有の促進に大きく貢献しました。しかし、その後、より高速な通信技術が登場したこともあり、現在ではサービスは終了しています。
ネットワーク

INSネット1500とは? – ISDN時代の高速通信サービス

- INSネット1500の概要INSネット1500は、かつてNTTが提供していたISDN回線を用いた高速デジタル通信サービスです。1990年代から2000年代にかけて、主に企業において広く利用されました。 INSネット1500最大の特徴は、その名の通り最大1.5Mbpsの通信速度を実現した点にあります。これは、当時の主流であったアナログ電話回線と比較して格段に速く、大量のデータも短時間で送受信することが可能になりました。そのため、INSネット1500の登場は、日本のインターネット普及を大きく加速させる要因の一つとなりました。 また、INSネット1500は音声通話とデータ通信を同時に行えるというメリットもありました。具体的には、電話回線として音声通話をしながら、もう一方の回線でインターネットやFAXを利用することができました。これは、アナログ回線では実現できなかった画期的な機能であり、多くの企業から高い評価を受けました。 しかし、2000年代後半以降、光ファイバーによる高速インターネット回線が普及し始めると、INSネット1500はその役目を徐々に終えていきます。そして、2024年1月には、NTT東日本・西日本両社からINSネットサービスの提供終了が発表され、長きにわたる歴史に幕を閉じることになりました。
ネットワーク

INSネット: 往年の高速インターネット接続

- INSネットとはINSネットは、かつてNTTが提供していたISDN回線を利用した商用データ通信サービスです。1990年代後半から2000年代にかけて、高速なインターネット接続手段として、多くの企業や個人に利用されました。 INSネットが登場する以前、インターネットに接続するには、電話回線を利用したアナログ回線が使われていました。しかし、アナログ回線は通信速度が遅く、画像の多いウェブサイトを閲覧したり、大きなファイルをダウンロードしたりするのには時間がかかっていました。 そこで登場したのが、INSネットです。INSネットは、アナログ回線よりも高速なデータ通信が可能で、最大64kbpsの通信速度を持つ「INSネット64」と、最大1.5Mbpsの通信速度を持つ「INSネット1500」の2種類がありました。 INSネット64は、主に個人ユーザー向けに提供され、INSネット1500は、より高速な通信が必要な企業ユーザー向けに提供されました。INSネットの登場により、インターネットの普及が急速に進み、多くの企業や個人が、インターネットを利用した様々なサービスを利用できるようになりました。 しかし、その後、ADSLや光ファイバーなど、より高速で低価格なインターネット接続サービスが登場したため、INSネットは徐々にその役割を終え、2000年代後半にはサービスが終了しました。
ネットワーク

インターネットへの入り口、ISPとは?

- インターネットサービスプロバイダーとはインターネットサービスプロバイダー(ISP)とは、私たちが普段何気なく使っているインターネットへの接続を提供してくれる会社のことです。インターネットは、世界中に張り巡らされた巨大なネットワークですが、個人や企業が直接繋がることはできません。そこで、この巨大なネットワークに接続できるようにしてくれるのがISPです。ISPと契約すると、インターネットに接続するための回線を自宅や会社に引いてもらえます。この回線を通して、私たちは世界中の情報にアクセスしたり、メールを送受信したり、動画を見たりすることができるのです。 ISPは、インターネットの入り口を提供してくれる、いわばインターネットの世界への案内人と言えるでしょう。ISPには、NTTやau、ソフトバンクなど、様々な会社があります。それぞれ提供しているサービス内容や料金、速度などが異なるため、自分に合ったISPを選ぶことが大切です。最近では、光回線やADSLなど、様々な接続方式がありますが、ISPによって提供している回線も異なるため、事前に確認が必要です。インターネットを使うためには、必ずISPと契約する必要があります。 自分に合ったISPを選び、快適なインターネットライフを送りましょう。
ネットワーク

ISDN:時代を築いたデジタル通信網

- 電話網を活用したデジタル通信 「ISDN」という言葉をご存知でしょうか?これは「Integrated Services Digital Network」の略称で、従来の電話網を利用してデジタル通信を行う技術です。 従来の電話回線はアナログ信号を用いていましたが、ISDNは情報をデジタル信号に変換して送受信します。デジタル信号は、0と1の組み合わせで情報を表現するため、ノイズの影響を受けにくく、クリアな音声通話を実現できました。さらに、ISDNの登場により、音声だけでなく、ファックスやデータ通信も電話回線を通じて行えるようになりました。これは、従来は別々の回線が必要だったものが、一本の回線に統合されたことを意味し、通信の効率化に大きく貢献しました。 このように、ISDNは電話網のデジタル化を推進し、高速かつ高品質な通信を可能にした革新的な技術と言えます。