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ADSL:電話回線で高速インターネット

非対称デジタル加入者線、いわゆるADSLは、今ある電話線を使って速い情報のやり取りを可能にする技術です。家にすでに来ている電話線を使うので、新たに工事をしなくても、インターネットに繋がるという良い点がありました。音声で話す時に使うものとは違う、高い波を使って情報のやり取りをするので、電話をしながらでもインターネットを使えます。電話とインターネットを同時に行えるのは画期的なことでした。 この技術のおかげで、電話線を通して、動画や音楽といった大きな情報も割と滞りなく送ったり受け取ったりできるようになりました。ADSLが出てくる前は、電話線を使ったインターネットはとても遅く、ホームページを見るのにも時間がかかっていました。例えば、画像の多いページを開くのに数分待たされることも珍しくありませんでした。文字だけのページでも、表示されるまで数十秒待つこともありました。 ADSLの登場は、家庭でのインターネット利用を大きく変えました。インターネットが速くなったことで、ホームページを見るだけでなく、音楽を聞いたり、動画を見たりといったことが、家でも手軽にできるようになりました。以前は、大きなデータをやり取りするのに大変な時間がかかっていたので、インターネットで動画を見るなどということは現実的ではありませんでした。ADSLによって、インターネットの使い方が大きく広がり、今では当たり前のようになった多くのサービスの土台を作ったと言えるでしょう。ADSLは、情報化社会への大きな一歩を支えた、重要な技術だったのです。