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BASIC入門:初めてのプログラミング言語

「BASIC」とは、初心者でも気軽にプログラム作りを始められる言語です。その名前は「初心者向けの万能記号命令コード」を意味する英語「Beginner's All-purpose Symbolic Instruction Code」の略語です。1964年に、アメリカ合衆国にあるダートマス大学で生まれました。 当時の計算機は、専門家しか扱えない複雑な機械でした。しかし、BASICの登場によって、より多くの人が計算機に触れる機会が得られるようになりました。BASICは、分かりやすい文法と、利用者と計算機がやり取りしながら操作できる対話型の仕組みにより、プログラム作りの基本を学ぶのに最適な言語として人気を集めました。 多くの学校で採用され、計算機教育の広まりに大きく貢献しました。例えば、かつては家庭用ゲーム機やパソコンでBASICが使えるものが多く、遊びの中で自然とプログラムに触れることができました。画面に絵を描いたり、音を出したり、簡単なゲームを作ったりと、BASICを使って様々なことができました。 BASICは、プログラムを1行ずつ入力して、すぐに実行結果を確認できるという特徴も持っています。そのため、プログラムの間違いを見つけやすく、修正もしやすいという利点がありました。これは、特にプログラム作りを始めたばかりの人にとって、大きな助けとなりました。初めてプログラムに触れる人にとって、BASICはとても使いやすい言語と言えるでしょう。 現在では、より高性能で複雑なプログラムを作るための様々な言語が登場していますが、BASICはプログラム作りの基本を学ぶための入門言語として、今でもその価値を失っていません。BASICを学ぶことで、プログラム作りの楽しさを体験し、論理的な思考力を養うことができるでしょう。
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プラットフォーム:ソフトウェアの基盤

私たちが普段何気なく使っているソフトウェア。画面に表示される文字や画像、ボタンをクリックした時の反応、裏側では様々な要素が複雑に絡み合って実現されています。これらのソフトウェアが動作するために必要となる基盤となる環境全体を指す言葉、それが「プラットフォーム」です。 プラットフォームは、ソフトウェアがその能力を最大限に発揮するための舞台に例えることができます。舞台には役者が演じるためのスペース、照明、音響など様々な要素が存在します。ソフトウェアも同様に、動作するために必要なプログラムやデータ、それらを処理するためのCPUやメモリといったハードウェア資源、そしてそれらを制御するためのOSなど、様々な要素が不可欠です。 もしプラットフォームが存在しなければ、ソフトウェアはただの文字列の羅列に過ぎません。プラットフォームという舞台があって初めて、ソフトウェアは命を吹き込まれ、私たちはその恩恵を受けることができるのです。 プラットフォームは、舞台の種類によって、提供される機能や利用できるソフトウェアが異なります。例えば、パソコン、スマートフォン、ウェブブラウザなど、それぞれ異なるプラットフォームとして機能し、それぞれに適したソフトウェアが開発されています。 このように、プラットフォームはソフトウェアを動かすために必要不可欠な要素であり、私たちが快適にソフトウェアを利用するために、重要な役割を担っていると言えるでしょう。
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コマンドライン入門

- コマンドラインとはコンピュータに何か作業をさせたいとき、私たちはコンピュータに指示を出す必要があります。その指示の出し方の一つに、コマンドラインがあります。コマンドラインは、黒い画面に文字を入力してコンピュータを操作する、一見すると少し難しそうな方法です。普段私たちがコンピュータを使う時、マウスを使ってアイコンをクリックしたり、画面上のボタンを押したりすることが多いでしょう。これはGUIと呼ばれる方法で、視覚的にわかりやすく操作できるのが特徴です。一方、コマンドラインはキーボードを使って文字を入力し、コンピュータに指示を出します。コマンドラインは、一見すると黒い画面に文字が並んでいるだけで、初心者にとってはややとっつきにくいかもしれません。しかし、コマンドラインにはGUIにはないメリットがたくさんあります。例えば、マウス操作が必要ないため、キーボードだけで素早く操作できる点や、複雑な処理を自動化できる点などが挙げられます。最初は戸惑うかもしれませんが、基本的なコマンドを覚えることで、ファイル操作やアプリケーションの実行など、日常的な作業をコマンドラインで行えるようになります。さらに、コマンドラインを使いこなせるようになると、コンピュータの内部構造への理解を深め、より高度な操作もできるようになります。結果として、コンピュータをより深く理解し、効率的に使いこなせるようになるでしょう。
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working directoryを理解する

- 作業場所を示す「working directory」とはコンピューターを使う上で、ファイルの保存やプログラムの実行など様々な操作を行います。これらの操作を行う際、コンピューターは「どこを基準にファイルやプログラムを探すのか」を理解する必要があります。この基準となる場所を「working directory」、あるいは「カレントディレクトリ」と呼びます。working directoryは、例えるなら「作業机」のようなものです。私達が机の上で書類を広げたり、道具を使ったりする時、基本的にはその「机の上」を基準に作業を行います。コンピューターも同じように、working directoryという「作業場所」を基準にファイルやプログラムを扱います。例えば、「report.txt」というファイルを開きたいとします。しかし、コンピューターの中には「report.txt」という名前のファイルが複数存在するかもしれません。そこで活躍するのがworking directoryです。もし、「ドキュメント」フォルダがworking directoryに設定されていれば、コンピューターは「ドキュメント」フォルダの中から「report.txt」を探し出して開きます。このように、working directoryを理解することは、コンピューターに正しく指示を出し、スムーズに操作を行う上で非常に重要です。特に、コマンドプロンプトやターミナルなどの文字ベースのインターフェースを使う場合は、working directoryを意識することが欠かせません。コマンドを使ってファイル操作やプログラム実行を行う際、ファイル名やプログラム名だけを指定すると、それはworking directoryからの相対パスと解釈されるためです。working directoryは、コマンドやプログラムを使って変更することができます。状況に応じて適切な場所に設定することで、より効率的にコンピューターを操作することができます。
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見たままを形にするWYSIWYGとは?

- 見たままを得られる、それがWYSIWYG WYSIWYGとは、「What You See Is What You Get」の頭文字を取った言葉で、日本語では「見たままを得られる」という意味です。 文章を作成するとき、画面上で文字の大きさや色、配置などを調整すると、印刷物や保存したファイルも画面と同じように仕上がります。これが、WYSIWYGの大きな特徴です。 従来の文章作成ソフトでは、コマンドを入力して文字の装飾や配置を行う必要があり、完成イメージを把握するのが難しいという課題がありました。WYSIWYGは、こうした課題を解決し、コンピューターに不慣れな人でも簡単に文章を作成できる画期的な技術として登場しました。 今日では、ワープロソフトやホームページ作成ソフトなど、様々な場面でWYSIWYGが使われています。直感的に操作できるため、利用者の負担を軽減し、作業効率を大幅に向上させています。 WYSIWYGは、コンピューターをより使いやすく、身近なものにした技術と言えるでしょう。
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環境変数:システムと対話する影の立役者

- 環境変数とは環境変数は、コンピュータープログラムに対して、そのプログラムが動作する環境に関する情報を提供する仕組みです。 例えるなら、舞台役者にとっての舞台設定のようなものです。舞台設定が役者の演技に影響を与えるように、環境変数はプログラムの動作に影響を与えます。例えば、プログラムがファイルの保存先を決定する際に、環境変数を参照して適切な場所を見つけ出すことがあります。このとき、環境変数には「保存先はここだよ」という情報が格納されており、プログラムはその情報に従ってファイルを保存します。環境変数は、プログラムが正しく動作するために欠かせない情報を提供する役割を担っています。 例えば、データベースに接続するための情報や、外部サービスのAPIキーなども環境変数に格納されることがあります。これらの情報を直接プログラムに書き込んでしまうと、セキュリティ上のリスクが生じる可能性があります。しかし、環境変数として外部から設定することで、プログラムを変更することなく、安全に情報を管理することができます。このように、環境変数は、プログラムとそれを取り巻く環境との橋渡しをする重要な役割を担っています。