
Athlon:AMDのCPU史を語る上で欠かせない存在
1990年代後半、パソコン市場は目覚ましい発展を遂げていました。当時、CPU業界ではインテルが圧倒的な市場シェアを占めていましたが、AMDもK6シリーズで善戦を見せており、両社は熾烈な競争を繰り広げていました。しかし、インテルはPentium II、Pentium IIIといった高性能なCPUを矢継ぎ早に投入し、AMDは次第に苦しい立場に追い込まれていきます。
窮地に立たされたAMDは、起死回生を図るべく、全く新しいCPUの開発に社運を賭ける決断をします。これが、後のパソコン業界に大きな影響を与えることになるAthlonの誕生秘話です。
Athlonは、それまでのAMDのCPUとは一線を画す、革新的な設計思想に基づいて開発されました。インテルのCPUを凌駕する性能を目指し、あらゆる面で最新の技術が惜しみなく投入されました。このAMDの挑戦的な姿勢は、多くのパソコンユーザーの注目を集め、大きな期待を寄せられることとなります。