BNF

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プログラミング言語の設計図: バッカス・ナウア記法

人間が日常的に使う言葉は、コンピュータには複雑すぎてそのままでは理解できません。コンピュータに指示を出すには、厳密なルールに基づいたプログラミング言語を使う必要があります。しかし、そのプログラミング言語自身も、コンピュータが理解できる形で定義されている必要があります。では、どのように定義すればよいのでしょうか?そこで登場するのが「バッカス・ナウア記法(BNF)」です。BNFは、プログラミング言語の文法を、コンピュータにも理解できる明確な形で記述するためのメタ言語として機能します。 例えるなら、プログラミング言語を家を建てるための設計図と考えると、BNFはその設計図の書き方を定めたルールブックのようなものです。家を建てるには、設計図が必要です。しかし、設計図を描く人によって書き方が違っていては、家を建てる人が困ってしまいます。BNFは、設計図の記号や線の意味を明確に定めることで、誰が見ても unambiguous な設計図を作成できるようにします。 このように、BNFはプログラミング言語を定義する上で欠かせない役割を担っています。BNFによって定義された文法規則に従って、コンパイラやインタプリタといったソフトウェアが開発され、私たちがプログラミング言語を使ってコンピュータに指示を出せるようになっているのです。
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プログラミング言語を定義するバッカス記法

- バッカス記法とはバッカス記法とは、プログラミング言語の文法規則を明確かつ簡潔に記述するために考案された、人工的な記法のことです。正式名称は「バッカス・ナウア記法」といい、開発者のジョン・バッカスとピーター・ナウアの名前が由来となっています。プログラミング言語を設計する際、人間が理解しやすいようにするのはもちろん重要ですが、コンピュータにも理解できるように文法規則を明確に定義する必要があります。そこで用いられるのがバッカス記法です。バッカス記法を用いることで、複雑な文法規則を明確な記号と規則に基づいて表現することができ、コンピュータが理解しやすい形式で文法を表現することができます。この記法は、コンパイラやインタプリタといった、プログラミング言語で書かれたプログラムを実行するために必要な処理系の開発を容易にするという大きな役割を担っています。コンパイラやインタプリタは、バッカス記法で記述された文法規則を参照して、プログラムの構造を解析し、実行可能な形式に変換します。 バッカス記法は、その後のプログラミング言語の設計や処理系の開発に多大な影響を与え、現代のプログラミング言語の基礎を築いた重要な技術と言えるでしょう。