
C++入門:進化したプログラミング言語の世界
シー・プラス・プラスとは、シー言語を土台に、より多くの機能を追加して作られた、様々な用途に使えるプログラムの書き方です。1979年にベル研究所のビャーネ・ストロヴストルップさんによって開発が始まりました。最初は「クラス付きのシー」と呼ばれていました。シー・プラス・プラスは、部品を組み合わせるようにプログラムを作るオブジェクト指向、色々な型に対応できるジェネリックプログラミング、手順を順番に書いていく手続き型プログラミングなど、複数の書き方をサポートしています。そのため、融通が利き、かつ効率の良いプログラムを書くことが可能です。この特徴から、パソコンやスマホの基本ソフトであるオペレーティングシステム、ゲーム作り、家電製品などに組み込まれる小さなプログラム、処理速度が求められる高度なプログラムなど、様々な分野で活用されています。特に、処理速度が重視される場合や、機械に近い部分の細かい制御が必要な場合に、シー・プラス・プラスは力を発揮します。誕生から現在に至るまで、より多くの人が使いやすいように標準化されたり、新しい機能が追加されたりと、改良が続けられており、今でも進化し続けている息の長いプログラム言語です。例えば、近年では、より安全にプログラムを書くための機能や、現代のコンピュータの性能を最大限に引き出すための機能が追加されています。このように、シー・プラス・プラスは常に時代の変化に対応し、進化を続けているのです。