
パソコンの記憶装置:DDR3 SDRAM
- DDR3 SDRAMとはパソコンの性能を左右する重要なパーツの一つに、メインメモリと呼ばれるものがあります。このメインメモリには、CPUが処理するデータを一時的に記憶しておく役割があり、処理速度に大きく影響します。そして、このメインメモリに使われるのがRAMと呼ばれる半導体メモリです。
DDR3 SDRAMは、このRAMの一種であり、パソコンの用途に応じて様々な種類が存在するRAMの中でも、かつて主流として広く普及していました。 DDRとはDouble Data Rateの略称で、データ信号をクロック信号の立ち上がりと立ち下がりの両方を利用して2倍の速度で転送する技術です。DDR3 SDRAMは、従来のDDR2 SDRAMと比べて、より高速なデータ転送を実現しており、処理能力の向上に貢献しました。
DDR3 SDRAMは、その後、さらに高速なDDR4 SDRAMやDDR5 SDRAMが登場したことで、現在では主流からは外れていますが、現在でも一部のパソコンで使用されています。 DDR3 SDRAMは、DDR4 SDRAMやDDR5 SDRAMと比べて消費電力が少なく、価格も安価であるというメリットがあります。そのため、性能よりもコストパフォーマンスを重視する用途では、現在でも有効な選択肢となりえます。