
設計の世界を変える「デジタイザ」
「デジタイザ」という言葉は、あまり聞き慣れないかもしれませんね。普段私たちが何気なく使っているコンピュータは、実は人間が理解できる言葉や図形をそのまま理解できるわけではありません。コンピュータが理解するためには、それらを「0」と「1」のデジタル信号に変換する必要があるのです。
例えば、キーボードで文字を打ち込むと、その文字は電気信号に変換されてコンピュータに送られます。マウスを動かすことで画面上のカーソルが動くのも、マウスの動きが電気信号に変換され、コンピュータに伝えられるからです。このように、私たちが普段行っているコンピュータへの入力操作は、すべて人間が理解できる情報から、コンピュータが理解できるデジタル信号への変換作業と言えます。
デジタイザも、この変換作業を行うための装置の一つです。デジタイザは、紙などに描かれた図形や文字を、コンピュータが処理できるデジタルデータに変換する役割を担います。例えば、設計図をデジタイザで読み込むことで、コンピュータ上で設計図を編集したり、保存したりすることが可能になります。
このように、デジタイザは、人間とコンピュータの世界を繋ぐ橋渡し役として、様々な分野で活躍しています。