
EUC:多言語対応を可能にする文字コード
- EUCとは
EUCは、コンピューターで文字を表示する際に使われる文字コードの体系の一つです。EUCは、Extended UNIX Codeの頭文字を取った言葉です。
コンピューターは、文字を数字の列で処理しています。この数字と文字の対応を定めたものを、文字コードと言います。そして、様々な言語の文字をコンピューターで扱うために、多様な文字コードが開発されてきました。
EUCは、UNIXシステム上で様々な言語を扱うことを目的に作られました。特に、日本語や中国語など、一文字を複数のバイトで表現するマルチバイト文字に対応している点が特徴です。
EUCは、基本となるASCIIコードに加え、各国の文字を表現するための拡張部分を組み合わせた構造を持っています。そのため、国や地域によって、使用する文字の種類や数が異なり、EUC-JP、EUC-KR、EUC-CNなど、様々な種類が存在します。
しかし、近年では、Unicode(ユニコード)と呼ばれる、ほぼ全ての文字を包含することを目指した文字コードが普及してきています。Unicodeは、世界中の様々な言語を一つの文字コードで扱えるため、近年ではEUCに代わって主流になりつつあります。