FOMA

記事数:(1)

ネットワーク

FOMA:モバイルマルチメディア時代の幕開け

2001年、日本の携帯電話業界に大きな変化が訪れました。NTTドコモがサービスを開始した『FOMA』は、それまでの携帯電話の常識を覆す、全く新しいサービスだったのです。 FOMAは、第三世代携帯電話サービス(3G)の代表例として登場しました。3Gは、それまでの第二世代携帯電話サービス(2G)と比べて、格段に速いデータ通信速度を実現しました。2Gでは、音声通話以外に、文字情報のみのやり取りが主流でしたが、3Gの登場により、画像や動画など、より多くのデータを送受信することが可能になりました。 FOMAの登場は、携帯電話の可能性を大きく広げました。高速データ通信により、インターネットへの接続が容易になり、携帯電話でウェブサイトを閲覧したり、メールを送受信したりすることが当たり前になりました。また、音楽配信や動画配信などの新しいサービスも次々と登場し、携帯電話は、単なる通話機器から、私たちの生活に欠かせない情報端末へと進化を遂げました。 このように、2001年のFOMAのサービス開始は、日本の携帯電話の歴史における大きな転換点となり、その後のスマートフォン時代への道を切り開いたと言えるでしょう。