
FreeBSD: 自由に使える高信頼性OS
- 歴史と背景FreeBSDは、コンピュータを動かすための土台となる基本ソフトウェア、オペレーティングシステム(OS)の一つです。長い歴史を持つUNIXというOSを源流としており、特にカリフォルニア大学バークレー校で発展したBSD (Berkeley Software Distribution) 系統に属します。
FreeBSDの起源は1970年代に遡ります。当時、UNIXはAT&T社によって開発されていましたが、高価で入手が困難でした。そこで、カリフォルニア大学バークレー校の研究者たちは、UNIXのソースコードを基に、自分たちで改良を加え、自由に使えるようにしました。これがBSDの始まりです。
FreeBSDは、このBSDの流れを継承し、1993年に初めて公開されました。最大の特徴は、その名前の通り「無料」で誰でも自由に使えるという点です。誰でもソースコードを入手して、改変したり再配布したりすることが許されています。この自由度の高さは、世界中の開発者を引きつけ、多くの技術革新を生み出してきました。
現在では、インターネットサーバや組み込みシステムなど、様々な分野で利用されています。FreeBSDは、安定性、セキュリティ、性能の高さで知られており、世界中の企業や組織から信頼されています。