
コンピュータの速度を決めるクロック周波数
- クロック周波数とはコンピュータの性能を語る上で欠かせない要素の一つに、「クロック周波数」があります。 これは、CPUやGPUといったデジタル回路が、1秒間に何回処理を行えるかを示す指標です。クロック周波数は、時計の針のように一定間隔で刻まれる信号によって制御されています。 この信号の速さを表す単位が「ヘルツ(Hz)」で、1Hzは1秒間に1回信号が送られることを意味します。例えば、3GHzのCPUであれば、1秒間に30億回もの信号を受け取り、それに基づいて処理を行っていることになります。クロック周波数が高いほど、より多くの処理を短い時間でこなせるため、一般的に処理速度が速いと言えるでしょう。 つまり、同じCPUであれば、クロック周波数が3GHzのものと2GHzのものでは、3GHzの方が高速に動作すると考えられます。ただし、クロック周波数は処理速度を測る一つの指標に過ぎず、それだけでコンピュータ全体の性能を判断できるわけではありません。 CPUの設計や搭載されているコア数、メモリやストレージの速度など、他の要素も処理速度に大きく影響します。