
コンピュータの心臓部: 命令セット
- 命令セットとは
コンピュータは、文書作成、画像編集、ゲームなど、私達が日常的に行う様々な作業をこなします。しかし、コンピュータ自身は、これらの複雑な処理を直接理解することはできません。 コンピュータが処理を実行するためには、まず、私達が理解できる指示を、コンピュータが理解できる言葉に翻訳する必要があります。
この翻訳作業を担うのがCPUであり、CPUが理解できる言葉の一つ一つを「命令」と呼びます。そして、CPUが理解できる命令をまとめたものを「命令セット」と呼びます。
私達が普段使う日本語や英語のような言語は、コンピュータにとっては複雑すぎます。そこで、プログラミング言語を用いて、コンピュータに実行させたい処理を、より単純な命令の組み合わせに分解します。そして、この命令の組み合わせが、最終的にはCPUが理解できる命令セットに変換されることで、コンピュータは私達の指示通りの処理を実行することができるのです。
命令セットは、CPUの種類によって異なります。 例えば、パソコンやスマートフォンに搭載されているCPUは、それぞれ異なる命令セットを持っているため、同じプログラムでも、そのままでは異なる種類のCPUで実行することはできません。
このように、命令セットは、コンピュータが私達の指示を理解し、実行するために欠かせない役割を担っています。