INSネット

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企業の基盤を支えるINSネット64

- INSネット64とはINSネット64は、日本電信電話株式会社(NTT)が提供していた、ISDN回線を利用した企業向けの高速デジタル通信サービスです。1990年代後半、インターネットの普及が始まった頃にサービスが開始されました。当時の企業では、従来の電話回線を使った通信方式に比べて、より多くの情報をより速く送受信できる手段が求められていました。INSネット64は、このような時代のニーズに応える画期的なサービスとして登場し、多くの企業に導入されました。 INSネット64の最大の特徴は、ISDN回線を利用することで、音声通話とデータ通信を同時に行うことができた点にあります。従来の電話回線では、音声通話とデータ通信を同時に行うことができず、どちらか一方しか利用できませんでした。また、INSネット64は最大64kbpsの通信速度に対応しており、当時の一般的なアナログモデムと比較して約2倍の速度でデータ通信を行うことができました。そのため、大容量のファイル送信やWebサイトの閲覧なども、ストレスなく行うことができました。 INSネット64の登場により、多くの企業でインターネットの活用が本格化し、業務の効率化や情報共有の促進に大きく貢献しました。しかし、その後、より高速な通信技術が登場したこともあり、現在ではサービスは終了しています。
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INSネット1500とは? – ISDN時代の高速通信サービス

- INSネット1500の概要INSネット1500は、かつてNTTが提供していたISDN回線を用いた高速デジタル通信サービスです。1990年代から2000年代にかけて、主に企業において広く利用されました。 INSネット1500最大の特徴は、その名の通り最大1.5Mbpsの通信速度を実現した点にあります。これは、当時の主流であったアナログ電話回線と比較して格段に速く、大量のデータも短時間で送受信することが可能になりました。そのため、INSネット1500の登場は、日本のインターネット普及を大きく加速させる要因の一つとなりました。 また、INSネット1500は音声通話とデータ通信を同時に行えるというメリットもありました。具体的には、電話回線として音声通話をしながら、もう一方の回線でインターネットやFAXを利用することができました。これは、アナログ回線では実現できなかった画期的な機能であり、多くの企業から高い評価を受けました。 しかし、2000年代後半以降、光ファイバーによる高速インターネット回線が普及し始めると、INSネット1500はその役目を徐々に終えていきます。そして、2024年1月には、NTT東日本・西日本両社からINSネットサービスの提供終了が発表され、長きにわたる歴史に幕を閉じることになりました。
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INSネット: 往年の高速インターネット接続

- INSネットとはINSネットは、かつてNTTが提供していたISDN回線を利用した商用データ通信サービスです。1990年代後半から2000年代にかけて、高速なインターネット接続手段として、多くの企業や個人に利用されました。 INSネットが登場する以前、インターネットに接続するには、電話回線を利用したアナログ回線が使われていました。しかし、アナログ回線は通信速度が遅く、画像の多いウェブサイトを閲覧したり、大きなファイルをダウンロードしたりするのには時間がかかっていました。 そこで登場したのが、INSネットです。INSネットは、アナログ回線よりも高速なデータ通信が可能で、最大64kbpsの通信速度を持つ「INSネット64」と、最大1.5Mbpsの通信速度を持つ「INSネット1500」の2種類がありました。 INSネット64は、主に個人ユーザー向けに提供され、INSネット1500は、より高速な通信が必要な企業ユーザー向けに提供されました。INSネットの登場により、インターネットの普及が急速に進み、多くの企業や個人が、インターネットを利用した様々なサービスを利用できるようになりました。 しかし、その後、ADSLや光ファイバーなど、より高速で低価格なインターネット接続サービスが登場したため、INSネットは徐々にその役割を終え、2000年代後半にはサービスが終了しました。
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ISDN:時代を築いたデジタル通信網

- 電話網を活用したデジタル通信 「ISDN」という言葉をご存知でしょうか?これは「Integrated Services Digital Network」の略称で、従来の電話網を利用してデジタル通信を行う技術です。 従来の電話回線はアナログ信号を用いていましたが、ISDNは情報をデジタル信号に変換して送受信します。デジタル信号は、0と1の組み合わせで情報を表現するため、ノイズの影響を受けにくく、クリアな音声通話を実現できました。さらに、ISDNの登場により、音声だけでなく、ファックスやデータ通信も電話回線を通じて行えるようになりました。これは、従来は別々の回線が必要だったものが、一本の回線に統合されたことを意味し、通信の効率化に大きく貢献しました。 このように、ISDNは電話網のデジタル化を推進し、高速かつ高品質な通信を可能にした革新的な技術と言えます。