JPNIC

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インターネットの要、JPNICの役割

日本の情報通信網を支える重要な団体である、社団法人日本ネットワーク情報センター(略称JPNIC)についてご紹介します。この組織は、情報通信網が広く使われ始めた頃の平成3年(1991年)に、日本ネットワーク情報センター(JNIC)として設立されました。その後、JPNICと名前を変え、現在に至ります。 JPNICの設立目的は大きく分けて三つあります。一つ目は、国内における情報通信網の円滑な利用を推し進めることです。二つ目は、情報通信網に関する調査や研究を行うことです。そして三つ目は、情報通信網の教育と普及に努めることです。 情報通信網が社会の基盤としてなくてはならないものとなった現代において、JPNICの役割はますます重要になっています。JPNICは、技術的な側面だけでなく、利用者にとってより良い情報通信網環境を作るため、様々な活動を続けています。例えば、IPアドレスやAS番号といった情報通信網資源の管理・運用を行うことで、情報通信網の安定運用に貢献しています。また、情報通信網に関するセミナーや研修会を開催し、技術者の育成や利用者の知識向上に寄与しています。さらに、情報通信網の安全な利用のための啓発活動や、最新の技術動向に関する情報提供なども行っています。 JPNICは、情報通信網を誰もが安心して快適に利用できるよう、日々努力を続けているのです。
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インターネットの住所管理:JPRSの役割

情報をやり取りする場所として、世界中に広がる網の目のような仕組み、インターネットがあります。このインターネット上で、それぞれの機械に割り振られた固有の住所にあたるのが「識別番号」と「名前」です。識別番号は、機械が直接読み取るための数字の羅列です。一方、名前は人間が見て分かりやすい文字列で表されます。この名前を識別番号に変換する役割を担うのが「名前解決仕組み」です。この名前解決仕組みの土台を支えているのが、今回紹介する日本登録サービスです。 日本登録サービスは、略して「登録サービス」と呼ばれ、インターネット上の名前、特に国内で使われる名前(例えば、「.jp」など)の登録や管理を行う団体です。いわば、インターネットの住所録を管理しているようなものです。インターネット上で情報をやり取りするためには、それぞれの機械に固有の住所、つまり識別番号が必要です。しかし、この識別番号は数字の羅列であるため、人間が覚えるのは容易ではありません。そこで、人間が理解しやすい文字列の名前が使われます。登録サービスは、この名前と識別番号を結びつける役割を担っており、インターネットを円滑に利用するために欠かせない存在です。 登録サービスは、常に安定したインターネット環境を維持するために、技術の開発や仕組みの改善に日々取り組んでいます。また、不正なアクセスや攻撃から名前を守るための安全対策にも力を入れています。インターネットを使う人にとって、登録サービスは直接目に見えるものではありません。しかし、インターネットの安定した運用を裏側で支える重要な役割を担っているのです。登録サービスの活動が、私たちのインターネット利用を支えていると言えるでしょう。
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インターネットの住所管理:JPNICの役割

日本ネットワークインフォメーションセンター(略称ジェイピーニック)は、我が国の情報通信網が滞りなく機能するために欠かせない団体です。情報通信網上で情報が正しく行き交うためには、それぞれの計算機に固有の番号、いわば「情報通信網の住所」が必要です。この住所は「情報通信網アドレス」と呼ばれ、ジェイピーニックはこの情報通信網アドレスを国内で適切に管理し、割り当てる役割を担っています。まるで、情報通信網上の住所を管理する番地係のような存在です。 ジェイピーニックが管理しているのは情報通信網アドレスだけではありません。複数の情報通信網をまとめた集団に割り当てられる「自律システム番号」と呼ばれる番号の管理も行っています。これは、複数の情報通信網を束ねる際に必要となる番号で、情報通信網全体の構造を把握しやすくする役割があります。これらの番号資源を適切に管理することで、情報通信網が安定して運用されるよう貢献しています。 ジェイピーニックは技術面での活動以外にも、情報通信網に関する教育活動や情報提供にも力を入れています。情報通信網の仕組みや安全対策などを分かりやすく説明する資料を作成し、広く一般に公開しています。また、講習会や実習会なども開催し、技術者の育成にも取り組んでいます。これらの活動を通して、情報通信網の普及と発展に寄与しています。 加えて、ジェイピーニックは最新の情報をホームページなどで公開しています。情報通信網を取り巻く状況は常に変化しており、新しい技術や脅威も次々と現れています。ジェイピーニックはこれらの最新情報を常に発信することで、利用者が安全に情報通信網を利用できるよう支援しています。このように、ジェイピーニックは情報通信網を支える中核的な組織として、多岐にわたる活動を行っています。 つまり、ジェイピーニックは情報通信網アドレスや自律システム番号の管理、技術者育成、情報提供などを通して、日本の情報通信網の安定運用と発展に大きく貢献していると言えるでしょう。