
機器を識別するMACアドレス
機器には、ネットワーク上でそれぞれの機器を見分けるための、固有の番号が付けられています。これは機器固有の番号と呼ばれ、住民票のように、同じ番号を持つ機器は他にありません。この番号は、工場で機器が作られる時に設定され、その後変更することはできません。
この機器固有の番号は、ネットワーク通信で重要な役割を担っています。例えば、あなたが携帯情報端末で情報を閲覧する時、無線通信機器はあなたの携帯情報端末の機器固有の番号を認識して、情報のやり取りをしています。このように、どの機器と通信するかを特定するために、この番号が使われています。
機器固有の番号は、ネットワーク機器の管理や安全対策にも役立ちます。ネットワーク管理者は、接続されている機器をこの番号で識別し、アクセス制限を行うことで、不正なアクセスを防ぐことができます。また、盗まれた機器がネットワークに接続された場合、この番号を手がかりにその機器の場所を特定できる可能性もあります。
この機器固有の番号は、12桁の数字で表され、6つのまとまりに分かれています。前半の6桁は製造元の記号を示し、後半の6桁は機器固有の番号です。この組み合わせによって、世界中で唯一無二の番号が作られます。この番号は、ネットワーク機器の設定画面や命令入力画面で確認できます。
このように、機器固有の番号は、単なる識別番号ではなく、ネットワークの安全や機器管理において、なくてはならない役割を果たしています。機器固有の番号を知ることで、より安全で効率的なネットワークの利用が可能になります。