
ODBC:データベース接続の共通規格
- ODBCとはODBCは、「Open Database Connectivity」の略称で、異なる種類のデータベース管理システム(DBMS)にアクセスするための共通の窓口となる規格です。
通常、データベースに接続して情報を入出力するアプリケーションを開発する場合、利用するデータベースの種類ごとに専用のプログラムを作成する必要があります。しかし、ODBCを利用することで、データベースの種類に依存しない共通のプログラムを開発することが可能になります。
これは、ODBCがアプリケーションとデータベースの間に立って、双方の間でやり取りされる命令を翻訳する役割を担っているためです。アプリケーションはODBCを通してデータベースにアクセスする際に、共通の命令を使用します。ODBCは受け取った命令を、接続先のデータベースが理解できる形式に変換して送信します。そして、データベースからの応答を再びアプリケーションが理解できる形式に変換して返します。
このように、ODBCは異なる言語を話す人と人との間に入って通訳をする通訳者のような役割を果たすことで、アプリケーション開発の効率化やコスト削減に貢献しています。
ODBCは様々なデータベース製品でサポートされており、幅広いシステムで利用されています。そのため、ODBCを理解しておくことは、データベースに関わる開発者にとって非常に重要です。