SCSI

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ハードウエア

SCSI:周辺機器接続の古株

- SCSIとはSCSIは「スモール コンピュータ システム インターフェース」の頭文字をとったもので、コンピュータと周辺機器を繋ぐための規格です。 特に1980年代から1990年代にかけて、高速なデータのやり取りが必要なハードディスクドライブやスキャナーなどを接続する際に広く利用されました。 SCSIは、並列接続方式を採用しており、複数の機器を同時に接続して、効率的にデータの送受信を行うことができます。SCSIの登場以前は、コンピュータと周辺機器を接続するための規格は統一されておらず、メーカーごとに独自の規格で接続していました。そのため、異なるメーカーの機器を接続することが難しく、互換性の問題が課題となっていました。SCSIは、こうした問題を解決するために策定された規格であり、異なるメーカーの機器でも接続できる共通のインターフェースを提供しました。SCSIは、その後も進化を続け、Ultra SCSIやFibre Channelなどの高速な規格が登場しました。しかし、2000年代以降、シリアル接続方式の規格であるUSBやSATAが登場し普及したことで、SCSIは徐々にその姿を消しつつあります。 現在では、高速なデータ転送が必要とされるサーバーやストレージなどの業務用機器を中心に利用されています。