
TWAIN:画像取り込みの共通規格
「TWAIN(トゥエイン)」とは、写真や書類を読み取る機械、例えばイメージスキャナーやデジタルカメラなどを、パソコンにつなげて、画像情報を取り込むための共通の規格のことです。加えて、そのような規格を実現するためのプログラムのやり取りに関する取り決め(API)も指します。
この規格があるおかげで、TWAINに対応した色々なソフト、例えば画像を加工するソフトや書類を管理するソフトなどで、機械の種類による違いを気にすることなく、簡単に画像情報を読み込むことができます。例えば、あるスキャナーがTWAINに対応している場合、TWAINに対応した画像編集ソフトや文書管理ソフトであれば、どんなメーカーのものでも、そのスキャナーから直接画像情報を取り込むことができるのです。
TWAINを導入することで、色々なメーカーの機器とソフトの間で、誰でも簡単に使えるようにするという互換性を確保する上で重要な役割を担っています。まるで異なる言葉を話す人同士に通訳が必要なように、異なる機器とソフトの間の「言葉」を通訳する役割をTWAINが担っているのです。
興味深いことに、TWAINの名前の由来は、「面白い名前のない技術」(technology without an interesting name)のそれぞれの単語の頭文字をつなげたものです。この一見変わった名前ですが、実はTWAINの役割と重要性をよく表しています。様々な機器とソフトをつなぐ「橋渡し」のような役割を果たすTWAINは、まさに縁の下の力持ちであり、普段は意識されることはありませんが、私たちの生活を支える重要な技術なのです。TWAINという名前は、その地味ながらも重要な役割を象徴していると言えるでしょう。