
UDF: 様々な光ディスクに対応するファイル形式
- 光ディスクのファイル形式UDFとは光ディスクに保存されたデータを読み書きするためには、決まった形式に従って情報を記録する必要があります。この形式のことを「ファイルシステム」と呼びますが、UDFは、CD-RW、DVD、ブルーレイディスクといった光ディスクで広く使われているファイルシステムの一つです。従来のCD-ROMで使われていたISO 9660というファイルシステムは、一度データを書き込むと後から変更できないという制限がありました。しかし、CD-RWやDVDといった書き換え可能な光ディスクが登場したことで、より柔軟にデータの読み書きができるファイルシステムが求められるようになりました。そこで開発されたのがUDFです。UDFは、書き換え可能な光ディスクにも対応しており、ファイルを追記したり、削除したり、上書き保存したりといった操作を簡単に行うことができます。また、UDFは、異なる種類の光ディスクや、Windows、Mac、Linuxといった異なる種類のコンピューター間での互換性を確保するために設計されています。つまり、UDFを採用することで、異なる環境でもスムーズにデータのやり取りを行うことができるのです。現在では、UDFは、ブルーレイディスクの標準的なファイルシステムとして採用されているほか、大容量のデータの保存やバックアップなど、幅広い用途で利用されています。