
進化するウェブ:ウェブ2.0とは
2000年代半ば、インターネットの世界に「ウェブ2.0」という新しい波が押し寄せました。これは、それまでのウェブサイトの常識を覆す、画期的な考え方でした。従来のウェブサイトは、企業や組織が一方的に情報を発信する場という側面が強かったのですが、ウェブ2.0は、利用者自身が情報を発信し、互いに影響を与え合う、双方向的なコミュニケーションを特徴としています。
ウェブ2.0の登場によって、ブログやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)が急速に普及しました。誰でも気軽に自分の考えや情報を発信できるブログは、個人が情報発信者となることを可能にしました。また、SNSは、共通の趣味や関心を持つ人々をつなげ、新たなコミュニティを形成する役割を果たしました。
ウェブ2.0は、情報発信のあり方だけでなく、情報収集の仕方にも変化をもたらしました。従来は、検索エンジンを利用して、企業や組織が作成したウェブサイトから情報を得るのが一般的でした。しかし、ウェブ2.0の時代になると、個人が発信するブログ記事やSNSへの投稿も重要な情報源となりました。
ウェブ2.0は、インターネットをより身近で、より参加しやすいものにしました。そして、情報社会における個人の影響力を高め、社会全体の変化を促す原動力ともなりました。