
パソコン業界の標準! x86とは?
x86は、現在広く普及しているコンピュータの中核を担うマイクロプロセッサの一つの系統です。その歴史は、1970年代後半、アメリカのインテル社が開発した16ビットマイクロプロセッサ「8086」にまで遡ります。
「8086」は、当時としては画期的な処理能力を持ち、パーソナルコンピュータの普及に大きく貢献しました。その後の1982年には、より高性能な「80286」が登場し、さらに1985年には、世界中で爆発的な人気を博したIBM社のパーソナルコンピュータに搭載された「i386」がリリースされました。「i386」は、従来の16ビットから32ビットへと処理能力を大幅に向上させ、その後のコンピュータの進化に大きな影響を与えました。
その後もインテル社は、「i486」など、「86」を冠したマイクロプロセッサを次々と開発し、これらのCPUは、互換性を保ちながら進化を続け、「x86」というシリーズ名で広く知られるようになりました。今日でも、スマートフォンやタブレットなど、様々なデバイスで採用されているCPUの設計の基盤となっています。