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開発

装飾の魔法、CSS入門

画面に表示される情報の見栄えを整える技術は、今日の情報社会において欠かせないものとなっています。ウェブサイトを見ると、文字の大きさや色、文章の配置、画像や動画の表示方法など、様々な要素が組み合わさって、見やすく整理された画面が作られています。こうした見栄えを整える役割を担うのが、階層型スタイルシート、略して「シー・エス・エス」と呼ばれる技術です。 シー・エス・エスは、ウェブページの骨組みを作る役割を持つ「エイチ・ティー・エム・エル」に対して、装飾を施すためのものです。例えるなら、エイチ・ティー・エム・エルが建物の骨組みだとすれば、シー・エス・エスは壁紙や家具、照明といった内装に当たります。シー・エス・エスを用いることで、ウェブサイトをより魅力的で、利用者にとって快適なものへと変身させることができます。 具体的に言うと、シー・エス・エスを使うことで、文字の大きさや色、種類(書体)などを細かく指定できます。また、文章の配置や行間、文字間隔なども調整できます。さらに、背景色や画像を設定したり、枠線を追加したりすることも可能です。これにより、エイチ・ティー・エム・エルだけでは表現できない、多様な視覚効果を実現できることが、シー・エス・エスの大きな魅力と言えるでしょう。 例えば、重要な情報を目立たせるために文字を大きくしたり、色を変えたり、背景色を付けて強調したりできます。また、複数の情報を整理して表示するために、表を作成したり、画像と文章を組み合わせたレイアウトを作成したりすることも可能です。これらの装飾は、利用者が情報を理解しやすくする上で非常に重要です。見やすく整理されたウェブサイトは、利用者の満足度を高め、より長くウェブサイトに滞在してもらえることに繋がります。つまり、シー・エス・エスは、ウェブサイトの使いやすさを向上させるだけでなく、ウェブサイトの価値を高める重要な役割を担っていると言えるでしょう。
開発

XML:データ記述の標準言語

- XMLとはXMLは、文書やデータの構造と意味を記述するためのマークアップ言語です。マークアップ言語とは、文章中にタグと呼ばれる特別な記号を埋め込むことで、文章の構造や意味を表現する言語です。 XMLは、HTMLのように画面表示のためのマークアップを行うのではなく、データの内容とその意味を明確に表現することに重点が置かれています。例えば、書籍情報であれば、「書籍」というタグで囲み、その中に「タイトル」「著者」「出版年」などのタグを設けることで、コンピュータがそれぞれのデータの意味を理解しやすくなります。 XMLは、人間が理解しやすいだけでなく、コンピュータにとっても処理しやすいという特徴があります。そのため、様々なシステム間でデータを交換する際の標準フォーマットとして広く利用されています。 例えば、異なるシステム間で顧客情報を交換する場合、それぞれのシステムでデータの持ち方や表現方法が異なる可能性があります。しかし、XMLを用いて顧客情報を記述することで、システムの違いを吸収し、スムーズなデータ交換を実現できます。このように、XMLは、データの標準化とシステム間の連携を促進する重要な役割を担っています。
開発

XHTML入門: ウェブページを記述する基礎

- XHTMLの概要XHTMLは、ウェブページの骨組みや内容を表現するためのマークアップ言語です。従来広く使われてきたHTMLを、より厳格な文法規則を持つXMLに準拠するよう再定義したもので、「拡張可能なハイパーテキストマークアップ言語」という意味を持ちます。HTMLは、ブラウザによって解釈の違いが生じることがあり、意図した通りの表示がされないケースも見られました。一方、XHTMLはHTMLと比べて、文法規則が厳格であるため、ブラウザによる解釈の違いが少なく、より正確な表示を実現できるというメリットがあります。例えば、HTMLではタグの閉じ忘れや属性値の引用符の省略などが許容される場合がありますが、XHTMLではこれらのエラーが厳格にチェックされます。そのため、XHTMLで記述されたウェブページは、異なるブラウザ間でも互換性が高く、開発者にとってもコードの保守や管理が容易になるという利点があります。XHTMLは、ウェブ標準技術の推進を目的とした団体であるW3Cによって勧告されていましたが、現在ではHTML5が主流となり、XHTMLの利用は減少傾向にあります。しかし、XHTMLの厳密な文法規則は、HTML5にも影響を与えており、ウェブページの品質向上に貢献した技術と言えるでしょう。
WEBサービス

ウェブサービス:インターネット上の便利なサービス

- ウェブサービスとはインターネットの普及に伴い、私たちの生活は大きく変化しました。その変化を支える技術の一つに「ウェブサービス」があります。従来のソフトウェアは、パソコンにインストールして使うのが一般的でした。しかし、ウェブサービスはインターネットに接続できる環境であれば、パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレットなど、あらゆる端末から利用することができます。場所を選ばずに様々なサービスを利用できるという点で、私たちの生活を大きく変えたと言えるでしょう。では、ウェブサービスは具体的にどのような仕組みで動いているのでしょうか。その鍵となるのが、XML、HTML、JavaScriptといったインターネット標準技術です。これらの技術を基盤として、異なるシステム間でも情報をやり取りすることで、様々なサービスが提供されています。例えば、私たちが普段利用しているオンラインショッピングやニュースサイト、SNSなども、すべてウェブサービスの一種です。ウェブサービスは、いつでもどこでも利用できるという利便性の高さから、今後もますます普及していくと予想されます。私たちの生活をより豊かに、そして便利にしてくれる技術として、これからも注目が集まります。
開発

タグ: ウェブページを彩る縁の下の力持ち

インターネット上のページを見る時、私たちはたくさんの情報が目に入ってきます。例えば、ページの一番上に大きく書かれた題名や、太字で強調された言葉、クリックすると他のページに移動できる部分などです。このような、ページの見栄えや機能を決めているのが、「タグ」と呼ばれるものです。 タグは、文章の一部分に、意味や役割を示すための指示のようなものです。ページを作る人は、タグを使ってコンピュータに「これは題名」「これは重要な言葉」「これは他のページへの繋がり」と教えているのです。 例えば、「これは題名」と伝えるために使うタグは、「タグ」と呼ばれ、ページの中で一番大きな文字で表示されます。また、「これは重要な言葉」と伝えるためには、「強調タグ」を使います。強調タグで囲まれた言葉は、太字になったり、色が変わったりして表示され、重要な部分だと分かりやすくなります。 このように、タグは、私たちがインターネット上のページを快適に見られるように、様々な役割を担っているのです。
WEBサービス

SOAPとは?~システム連携を支えるプロトコル~

- SOAPの概要SOAPは、ネットワーク上でやり取りされるメッセージの形式を定めたプロトコルです。異なるコンピューター上で動作するソフトウェア同士が、まるで一つのシステムのように連携して動作することを可能にします。SOAPが広く利用されている理由の一つに、プラットフォームに依存しないという点があげられます。WindowsでもLinuxでも、JavaやC++など異なるプログラミング言語で開発されたシステムでも、SOAPに則っていれば互いにデータの送受信を行うことができます。SOAPは、主にXML形式のメッセージを用いて通信を行います。XMLは人間にも機械にも理解しやすい構造化されたデータ形式であるため、システム間でのデータ交換をスムーズに実現します。例えば、オンラインショップでクレジットカード決済を行う場合を考えてみましょう。顧客が入力したクレジットカード情報は、SOAPメッセージとして決済システムに送信されます。決済システムは、そのメッセージを受け取ると、カード会社に照会を行い、承認を得てから結果をオンラインショップに返します。この一連の処理は、すべてSOAPメッセージのやり取りによって行われます。このように、SOAPは異なるシステム間でのデータ交換やサービスの呼び出しを安全かつ確実に実現するための重要な技術として、様々な場面で利用されています。
WEBサービス

RSSでウェブサイトの更新を見逃さない

ウェブサイトの更新情報を受け取るには、従来の方法ではこまめにサイトへアクセスする必要がありました。しかし、RSSという仕組みを使うと、より効率的に最新の情報を手に入れることができます。 RSSは、ウェブサイトの更新情報を配信するための仕組みです。ウェブサイトの運営者が新しい記事や情報を公開すると、その情報はRSSフィードと呼ばれる形式でまとめられ、配信されます。このフィードには、記事のタイトルや概要、公開日時などが含まれています。 利用者は、RSSリーダーと呼ばれる専用のソフトウェアや、RSSに対応したブラウザ、メールソフトなどを利用して、このフィードを読み込みます。フィードリーダーは、登録したウェブサイトのRSSフィードを定期的にチェックし、新しい情報があれば通知してくれるため、ウェブサイトにアクセスしなくても更新内容を確認することができます。 RSSを利用することで、頻繁に更新されるウェブサイトの情報を見逃すことなく、効率的に情報収集を行うことができます。
開発

マークアップ言語:文書に構造を与える魔法

私たち人間は、文章を読むとき、文字の大きさや色、改行など、様々な視覚的な情報から、その部分が何を意味しているのかを理解します。例えば、文字が大きく太字になっていれば、そこが重要なだと分かりますし、文章が改行されていれば、そこで話題が変わると認識します。しかし、コンピューターにとっては、これらの視覚的な情報は、そのままでは理解できません。コンピューターは、人間のように視覚的な情報から意味を推測することが苦手なのです。そこで登場するのが、マークアップ言語です。マークアップ言語は、文章に特別なタグを埋め込むことで、コンピューターにも理解できる形で、文章の構造や意味を表現することを可能にします。例えば、を表すタグ、段落を表すタグ、強調を表すタグなどを用いることで、コンピューターは、その文章がどのような構造で、どの部分が重要なのかを理解することができます。このように、マークアップ言語は、人間とコンピューターの橋渡しをする重要な役割を担っていると言えるでしょう。