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圧縮形式ZIP:利便性を探る

複数の書類や写真などを、一つのかばんにまとめて持ち運ぶことを想像してみてください。まるで旅行かばんのように、ばらばらのものを一つにまとめることで、持ち運びが便利になりますよね。これと似たような仕組みを持つのが「ジップ形式」と呼ばれるものです。正式には「ジップ形式」と言いますが、書類を扱う際の符牒として「ジップ」と呼ばれることも多いです。ジップ形式は、パソコン上の様々な種類の書類を一つにまとめ、さらにその大きさを小さくしてくれる便利な技術です。 ジップ形式を使う一番の利点は、書類の大きさを小さくできることです。書類の大きさが小さくなれば、パソコンの中の記憶する場所を節約できます。また、電子郵便で書類を送るときにも、書類の大きさが小さければ送信にかかる時間が短縮されます。まるで旅行かばんに荷物を詰めるように、複数の書類をジップ形式で一つにまとめることで、取り扱いが簡単になるという利点もあります。 この便利なジップ形式は、アメリカの技術者であるフィル・カッツさんによって考え出されました。そして、ピーケイジップやウィンジップといった、ジップ形式で書類を扱う道具を通して広く知られるようになりました。ジップ形式の書類には、「.zip」という目印が付いています。この目印を見れば、ジップ形式でまとめられた書類だとすぐに分かります。 では、ジップ形式はどのようにして書類の大きさを小さくしているのでしょうか?ジップ形式は、書類の中にある同じ部分をまとめて、繰り返しの回数を記録することで大きさを小さくしています。例えば、同じ色の積み木がたくさんあるとします。一つずつ数える代わりに、「赤い積み木が10個」と表現すれば、数え上げる手間が省けますよね。ジップ形式もこれと同じように、書類の中に何度も出てくる同じ部分をまとめて記録することで、無駄な部分を省き、書類全体の大きさを小さくしているのです。