IEってなに? インターネットの主役だったあのブラウザ

IEってなに? インターネットの主役だったあのブラウザ

ITの初心者

先生、「IE」って言葉をニュースで聞いたんですけど、何のことですか?

ITアドバイザー

「IE」は「インターネットエクスプローラー」の略称で、インターネットを見るためのソフトだよ。昔はよく使われていたんだけど、今はあまり見かけなくなったね。

ITの初心者

インターネットを見るためのソフト…って、今使っているこのパソコンにも入っているんですか?

ITアドバイザー

どうかな? 今はもっと新しいソフトが色々出ているから、このパソコンに入っているかは分からないね。でも昔のパソコンには必ず入っていた、とても有名なソフトなんだよ。

IEとは。

「IT関係の言葉で『IE』ってありますよね。これは『インターネットエクスプローラー』の頭文字をとったもので、つまり『インターネットエクスプローラー』のことなんです。」

IEとは

IEとは

– IEとは
IEは「インターネットエクスプローラー」を短くした呼び方で、マイクロソフトという会社が開発した、ウェブサイトを見るためのソフトです。1995年に発売された「ウィンドウズ95」というパソコンに標準で搭載されてから、長い間、世界中で多くの人に利用されてきました。

インターネットエクスプローラーが最も普及していた頃は、90%以上の人がインターネットを見る時に使っていました。まさにインターネットと切っても切り離せない、なくてはならないものだったのです。

しかし、その後、グーグルが開発した「クローム」や、アップルが開発した「サファリ」など、より速く、より安全にインターネットを閲覧できるソフトが登場したことで、インターネットエクスプローラーを使う人は徐々に減っていきました。

そして、2022年6月、マイクロソフトは、インターネットエクスプローラーのサポートを終了しました。これは、インターネットエクスプローラーはもはや安全ではないと判断されたためです。

現在では、クロームをはじめとする、より新しいブラウザを使うことが推奨されています。

項目 内容
IEとは インターネットエクスプローラーの略称、マイクロソフトが開発したウェブサイト閲覧ソフト
歴史 – 1995年 Windows95に標準搭載
– 長期間にわたり世界中で利用
– 最盛期には90%以上のシェア
– ChromeやSafari等の台頭によりシェア減
– 2022年6月 サポート終了
現状 Chrome等の新しいブラウザの利用が推奨

IEの功績

IEの功績

インターネット黎明期に誕生したインターネット・エクスプローラー(IE)は、その後のインターネット発展に大きく貢献しました。IE以前のブラウザでは、表現力の乏しいシンプルなページしか表示できませんでしたが、IEはダイナミックHTMLという技術を採用することで、動きや変化のある、より表現力豊かなウェブサイトを閲覧することを可能にしました。
また、JavaScriptというプログラミング言語をいち早く取り入れたことも、ウェブサイトの可能性を大きく広げました。JavaScriptによって、ウェブサイト上で動きのあるコンテンツやインタラクティブな機能を実現できるようになり、ユーザーはより快適で便利なウェブ体験を得られるようになったのです。
さらにIEは、ActiveXコントロールなどの技術を通じて、Windowsアプリケーションと連携した、よりリッチなウェブ体験も提供しました。これにより、ウェブサイト上で動画を見たり、音楽を聴いたり、ゲームをプレイしたりすることが可能になり、インターネットは単なる情報収集ツールから、エンターテイメントやコミュニケーションの場へと進化を遂げていきました。
これらのIEによる技術革新は、その後のウェブ標準にも大きな影響を与え、今日のインターネットの礎を築いたと言えるでしょう。

IEの技術革新 内容 影響
ダイナミックHTMLの採用 動きや変化のあるウェブサイトを閲覧可能にした 表現力豊かなウェブサイトの登場
JavaScriptの導入 ウェブサイト上で動きのあるコンテンツやインタラクティブな機能を実現 ユーザー体験の向上(快適さ・便利さ)
ActiveXコントロールの導入 Windowsアプリケーションとの連携によるリッチなウェブ体験を提供 エンターテイメントやコミュニケーションの場としてのインターネットの進化

IEの衰退

IEの衰退

かつてインターネットの世界を席巻していたインターネットエクスプローラー(IE)ですが、近年はその存在感を薄れさせています。2000年代後半に入ると、状況は大きく変わりました。グーグルクロームやモジラファイヤーフォックスといった、より軽快な動作で安全性にも配慮したブラウザが登場し、IEはシェアを奪われていったのです。
IEはマイクロソフト社の開発した基本ソフト、ウィンドウズに標準搭載されていたため、ウィンドウズ以外の基本ソフトを搭載した機器では利用できませんでした。そのため、携帯電話やタブレットといった、持ち運びできる機器が普及していく中で、IEは対応の遅れが顕著になっていきました。加えて、表示速度の遅さや、ウィルス感染や不正アクセスといった危険にさらされやすいといった、安全面での不安要素も、利用者がIEから離れていく一因となりました。
かつては圧倒的なシェアを誇っていたIEですが、時代の流れとともに、その座を譲ることになったのです。

項目 内容
ブラウザのシェア変動 – かつてはIEが圧倒的シェアを誇っていた
– 2000年代後半以降、ChromeやFirefoxなどの登場によりIEのシェアは低下
IE衰退の要因 – Windowsに標準搭載のため、Windows以外のOSを搭載した機器では利用できなかった
– 携帯電話やタブレットの普及に対応できなかった
– 表示速度が遅い
– セキュリティ面での不安(ウイルス感染や不正アクセス)
結論 時代の流れとともに、IEはブラウザの頂点の座を譲ることになった

IEの終焉

IEの終焉

長年にわたり、インターネットを見るための窓口として、多くの人が利用してきたインターネット・エクスプローラー(IE)。マイクロソフト社が開発したこのウェブブラウザは、インターネットの普及とともに、世界中の人々に利用されるようになりました。しかし、技術の進歩は早く、より高性能で安全なウェブブラウザが次々と登場するようになりました。

マイクロソフト社は、IEの後継となるウェブブラウザとして、2015年にMicrosoft Edgeをリリースしました。Microsoft Edgeは、最新の技術を採用し、より速く、より安全に、より快適にインターネットを利用できるように設計されています。マイクロソフト社は、IEの利用者にMicrosoft Edgeへの移行を呼びかけてきました。

そして、2022年6月15日、IEはついにその歴史に幕を閉じました。長年にわたり、インターネットの発展を支えてきたIEは、その役割を終え、過去の技術となったのです。今後は、Microsoft Edgeをはじめとする、より新しいウェブブラウザが、インターネットの世界を牽引していくことでしょう。

項目 内容
従来の代表的ブラウザ Internet Explorer (IE)
開発元 マイクロソフト社
状況 技術の進歩により、より高性能で安全なブラウザが台頭
後継ブラウザ Microsoft Edge (2015年リリース)
Microsoft Edgeの特徴 最新の技術採用、高速性、安全性、快適性の向上
IEのサポート終了 2022年6月15日
今後の展望 Microsoft Edgeなど、新しいウェブブラウザがインターネットを牽引

IEの教訓と未来

IEの教訓と未来

かつてインターネットの世界を席巻したインターネット・エクスプローラー(IE)。その馴染み深いアイコンも、2022年6月15日をもって、ついに表舞台から姿を消しました。IEの終焉は、私たちに多くの教訓と、未来への希望を提示してくれています。

IEの最大の功績は、インターネットを誰もが使える身近なものにした点にあります。しかし、技術革新の波は止まることを知りません。時代の変化に対応し、常に進化を続けることの重要性をIEは身をもって示してくれたと言えるでしょう。

IEの後継ブラウザであるマイクロソフト・エッジをはじめ、今後はより安全で快適なインターネット体験を提供する、新たな技術が次々と登場するでしょう。私たちは、IEの教訓を胸に刻みつつ、常に新しい技術を受け入れ、変化を楽しみながら、未来のインターネット社会を創造していく必要があるのです。